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インナーユニットとは?ピラティス初心者が最初に知っておきたい体のコアの話

  • 執筆者の写真: Yusuke Takayama
    Yusuke Takayama
  • 8月7日
  • 読了時間: 3分

□はじめに・「インナーユニット」という言葉を聞いたことはありますか? ピラティスに興味を持ち始めた方が、耳にしやすい専門用語のひとつかもしれません。でも実はこのインナーユニット、私たちの姿勢や呼吸、日常動作に深く関わっている、いわば“体の芯”とも言える存在です。・この記事では、インナーユニットとは何か?どう働き、なぜピラティスで重要視されるのか?をわかりやすく解説します。初心者の方にもイメージしやすく、読み終わった後には「なるほど!」と実感していただけるよう、エビデンスと感覚の両面からお伝えします。


□第1章 インナーユニットとは?

○インナーユニットの定義・「インナーユニット(Inner Unit)」とは、身体の深層部にある4つの筋群で構成される体幹支持システムのことを指します。具体的には以下の4つです:

  • 横隔膜(Diaphragm)

  • 腹横筋(Transversus Abdominis)

  • 骨盤底筋群(Pelvic Floor Muscles)

  • 多裂筋(Multifidus)

・これらの筋肉は“姿勢を安定させるコアの中心”であり、無意識下で私たちの体を支える重要な役割を果たしています。

○役割と機能・インナーユニットは、背骨と骨盤を支えるための「内なるコルセット」とも言えます。呼吸と連動しながら、体幹の内圧(腹腔内圧)を適切に保ち、バランスをとり、ケガを予防する仕組みを担っています。


□第2章 インナーユニットとピラティスの関係

○ピラティスで重視される理由・ピラティスは、表層筋よりもまず“深層筋”を意識的に働かせる運動療法。そのため、インナーユニットの活性化がピラティスの大前提です。・ジョセフピラティス氏の提唱した「センター(パワーハウス)」という考えも、このインナーユニットに近い概念で、動作の起点となる体幹の安定性を重視しています。

○科学的な裏付け・研究では、腰痛患者は腹横筋や多裂筋の活動が低下しており、ピラティスによってそれらが改善されることが報告されています【参考1】。・また、骨盤底筋と腹横筋の協調性が姿勢制御に重要であることも報告されており、ピラティスのエクササイズはその再教育に有効です【参考2】。


□第3章 初心者が陥りやすい誤解とアプローチ

○誤解:「お腹を固める」ことがインナーユニットなの?・「コアを鍛える=腹筋を固める」ではありません。強く力むのではなく、呼吸に連動した柔軟で持続的な支えこそが理想です。

○アールアップでの指導の工夫・当スタジオでも、最初は「感覚がつかみにくい」とおっしゃる方がおられます。特に運動が苦手な方にはハードルに感じられることも…。・その分、国家資格を持つインストラクターが1対1のパーソナルレッスンで、触診・視診・呼吸誘導などを使いながら丁寧に導くことで「体が変わる感覚がやっとわかった」と言っていただけています。


□第4章 ピラティススタジオアールアップセンター北でできること

○パーソナルレッスンで“感覚”を言語化・「力を抜くのが難しい」方にも、わかりやすく伝える技術があります。解剖学的な説明+実技で、自分の体を“再発見”する時間に。○呼吸と姿勢を一緒に整える・インナーユニットは“呼吸”なしに語れません。アールアップでは、呼吸パターンを整えながら自然とコアが働くように誘導します。○継続できるプログラム設計・通いやすい立地(センター北駅徒歩3分)


□まとめ・インナーユニットは見えないけれど、体の土台となる大切な筋肉群です。・ピラティスは、その働きを“感じて使える”ようにする最適な方法です。・感覚がつかみにくくても大丈夫。アールアップが、あなたのインナーユニットが目覚めるのをサポートします。


 

参考文献

  • [1] Hodges, P. W., & Richardson, C. A. (1996). Inefficient muscular stabilization of the lumbar spine associated with low back pain. Spine, 21(22), 2640–2650.

  • [2] Neumann, D. A. (2010). Kinesiology of the Musculoskeletal System. Mosby Elsevier.

  • [3] 日本理学療法士協会. 体幹筋群の活性と姿勢制御に関する研究報告書.

  • [4] National Library of Medicine: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

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