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ぐらつき・ふらつきは三半規管から?ピラティスで鍛える“平衡感覚”の新常識

  • 執筆者の写真: Yusuke Takayama
    Yusuke Takayama
  • 8月29日
  • 読了時間: 4分

 

 

□ はじめに

○ 日常にひそむ“ふらつき”の正体

・なんとなく立ちくらみがする

・階段の上り下りでバランスを崩す

・片脚立ちが不安定になった気がする…

 

これらの「ぐらつき」や「ふらつき」は、加齢や疲労のせいだけではありません。体の奥深くにある「三半規管」の働きが密接に関係しています。この記事では、私たちが日常生活の中で見過ごしがちな「平衡感覚」の仕組みと、それを整える手段として注目される「ピラティス」の効果について、エビデンスベースでご紹介していきます。

 

 

□ 三半規管とは何か?

○ バランスの司令塔「内耳」の役割

・三半規管は、耳の奥にある「内耳」にあるバランス感覚のセンサーです。

・頭の回転や加速度を感知し、「今、自分の体はどこにあるか?」を脳に伝える重要な役割を担っています。


○ 三半規管の乱れが起こすトラブル

・三半規管がうまく機能しないと、視界が揺れる(眼振)、立っていてもフラフラする、不安感、めまいといった症状が現れることがあります【参考1】。

・高齢者だけでなく、スマホ首や運動不足によって若年層でも不調を感じる方が増えています。



□ 平衡感覚を支える“3つの柱”

○ 三半規管だけではない

・バランス感覚は、次の3つが連携して成り立っています。

 ① 内耳(三半規管)からの情報

 ② 視覚からの情報

 ③ 足裏・筋肉・関節からの体性感覚


・この3つのバランスが崩れると、ふらつきが生じやすくなります。だからこそ、体幹や目線、足裏感覚を総合的に育てるトレーニングが求められます。



□ ピラティスで三半規管は鍛えられる?

○ 姿勢と視線がバランス感覚に影響する理由

・ピラティスは、身体の中心(体幹)を意識しながら動くトレーニングです。

・動きの中で目線や呼吸を安定させることで、三半規管と眼球運動の連携(VOR:前庭動眼反射)を自然に活性化させる効果が期待されます【参考2】。


○ リハビリテーション分野でも注目されるピラティス

・近年では、前庭リハビリ(バランス訓練)の一環としてピラティスの導入も増えています【参考3】。

・特にマシンを用いたピラティスは、安全かつ段階的に負荷を調整できるため、平衡感覚の再教育に適しています。



□ おすすめのピラティスエクササイズ

○ キャデラックで行う「スタンディングフォワードベンド」

・視線と頭部の安定を保ちながら、立位で脊柱の分節運動を行うエクササイズ。

・三半規管に刺激を与えつつ、体幹深層筋(インナーユニット)を強化します。


○ リフォーマーでの「チェストエクスパンションニーリング」

・膝立ちで頚部を左右に回旋させ、首のアライメントを整える。

・視覚と前庭の連携(VOR)トレーニングとして有効。


○ チェアーを使った「ハムストリングストレッチ」

・立位で頭部を縦方向に立位でのバランス練習に最適。足裏・体幹・視線の安定性を統合的にトレーニングできます。



□ アールアップでできること

○ ピラティススタジオアールアップセンター北では

・当スタジオはPHIピラティスのゴールド認定を取得したスタジオです。

・「三半規管を含めたバランス力向上」をテーマにした、オリジナルのプログラムを展開しています。

キャデラック・リフォーマー・チェアー・フォームローラー・リングなど、すべての道具を完備。


○ 当スタジオの“弱み”も正直に

・当スタジオは病院ではなく、医師による診断・投薬などの医療行為は行えません。

・しかし、その分、一人ひとりに寄り添った安全な運動療法の提供に特化しています。


○ 当スタジオの“強み”は?

完全予約制のパーソナル指導により、視線や頭の動きまで細かくサポートできます。

・地域密着型として、**「センター北 ピラティス」「横浜 ピラティス」**で検索されるお客様に信頼される環境づくりを大切にしています。

・スタッフ全員が「ふらつき」「ぐらつき」などの相談にも丁寧に対応します。



□ おわりに

○ “ブレないわたし”をつくるピラティス

・三半規管やバランス感覚は、日常の中で少しずつ衰えていきます。

・でも、適切な運動と意識で、何歳からでも再教育は可能です。


「なんだか最近、足元が不安定…」

「歩いていてもまっすぐ進みにくい気がする」

そんな方こそ、ピラティスがきっと力になります。



 


📚参考文献

• 【1】Kelders et al. (2003). “Balance control in elderly: the role of proprioception and vestibular function.” Journal of Gerontology

• 【2】National Library of Medicine, Vestibulo-ocular reflex rehabilitation in balance-impaired populations

• 【3】齋藤康之 他(2019)「前庭リハビリテーションにおける視運動刺激と姿勢制御の関連」『理学療法科学』

• 【4】PHI Pilates Instructor Manual(Cadillac, Reformer, Chair, Mat)

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