更年期の自律神経を整えるマシンピラティス〜科学的アプローチで“ゆらぎ”をやわらげる〜
- Yusuke Takayama
- 2 日前
- 読了時間: 5分
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□第1章 「なんとなく不調」から始まる、更年期のサイン
○更年期の“ゆらぎ”とは
・40代後半から50代にかけて、多くの女性が「なんとなく調子が悪い」「寝ても疲れが取れない」「理由のない不安」などを感じます。
これらはホルモンの変化だけでなく、自律神経のバランスの乱れによって起こることが分かっています。
・自律神経は、私たちの心拍・体温・消化・呼吸などをコントロールする大切な神経です。
しかし、更年期になるとエストロゲンの減少によってその働きが乱れやすくなり、「のぼせ」「冷え」「肩こり」「不眠」「集中力の低下」など、心と体の両面に影響を及ぼします。
○「運動=頑張ること」ではない選択
・不調を感じると、「もっと運動しなきゃ」と思う方も多いのですが、更年期の体には“頑張る運動”よりも、“整える運動”が必要です。
その代表が、マシンピラティスです。実際にご利用いただき「こんなにキツくなくてもいいんですか?」ともっときついものだと思ってこられている方も多いです。
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□第2章 科学的に見たピラティスと自律神経の関係
○ピラティスは「神経と筋の協調」を高める運動療法
・ピラティスはもともとリハビリの一環として開発され、姿勢制御・呼吸・深層筋の再教育を通して、神経と筋の協調性を改善することが知られています。
・海外の研究(National Library of Medicine, 2020)では、週2回のピラティス実践が**自律神経活動の安定化(特に副交感神経優位化)**に有効であると報告されています。
○呼吸と姿勢が自律神経に与える影響
・浅い呼吸は交感神経を優位にし、ストレス反応を引き起こします。
一方、ピラティスで行う**胸郭を広げる呼吸(ラテラルブリージング)**は、迷走神経を介して副交感神経を刺激し、リラックス状態をつくり出します。
・また、姿勢を整えることで筋緊張が減少し、末梢血流が改善することも報告されています。
つまり、ピラティスの一動作ごとが「体を鍛える」だけでなく、「神経を整える」ことにもつながっているのです。
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□第3章 マシンピラティスが更年期に効果的な理由
○リフォーマーやキャデラックを使った“神経系の再教育”
・マシンピラティスでは、リフォーマーやキャデラックなどの専用マシンを用い、スプリングの抵抗と補助を使いながら動きます。
・これにより、筋力が低下した更年期世代でも安全に関節可動域を広げ、正しい動き方を神経系に再教育することができます。
○過緊張をゆるめ、深部筋を再活性化する
・更年期の女性の多くは、知らず知らずのうちに肩や骨盤周囲の筋肉が“守るように”固まっています。
・マシンピラティスでは、スプリング抵抗を利用して「ゆるめる→支える→動かす」の順に段階的な運動が可能。
この段階的負荷調整が、副交感神経を優位にし、慢性的な緊張をやさしくほどいてくれます。
○姿勢とホルモンバランスの関係
・姿勢が崩れると、横隔膜や骨盤底筋の動きが制限され、ホルモン分泌にも影響を与えるという報告があります。
・ピラティスはこの「姿勢・呼吸・骨盤底筋」を一体的に整えることで、ホルモン変化に左右されにくい身体をつくります。
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□第4章 ピラティスパーソナルだからできる“ゆらぎケア”
○個別の状態に合わせた精密アプローチ
・更年期の不調は人によって全く異なります。
だからこそ、ピラティスパーソナルでの丁寧な評価が不可欠です。
呼吸パターン、骨盤の傾き、肩甲骨の動きなどを一人ひとり確認しながら、最適なエクササイズを処方していきます。
○筋トレでもストレッチでもない「神経を整える運動」
・私たちのスタジオでも、最初の体験レッスンで「思ったよりハードじゃない」「終わったあと頭がすっきりする」と驚かれる方が多くいらっしゃいます。
・ピラティスパーソナルは、単なる筋力トレーニングではなく、神経の再調整と呼吸の再教育を目的とした“精密なリハビリ的運動”なのです。
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□第5章 アールアップでできること
○地域密着の安心感と専門性
・私たち「ピラティススタジオアールアップセンター北」は、横浜市都筑区のセンター北駅から徒歩3分の場所にある、地域密着型のマシンピラティス専門スタジオです。
・リハビリ経験を持つインストラクターが在籍し、整形外科的・理学療法的視点から身体を分析することを大切にしています。
・リフォーマー、キャデラック、チェアー、マット(リング・フォームローラー)を完備し、科学的根拠に基づいた安全なパーソナルセッションを提供しています。
○センター北・センター南エリアの方へ
・「センター北 ピラティス」「横浜 ピラティス」「センター北マシンピラティス」「センター北ピラティスパーソナル」「センター北 ボディメイク ジム」「センター北 パーソナルトレーニング」などをお探しの方へ。
・運動が苦手でも、リハビリ的に体を整えたい方、ゆらぎ期の不調を根本から変えたい方に、アールアップのマシンピラティスはきっと合います。
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□第6章 まずは「体が変わる」実感から
○小さな変化が、自信になる
・更年期の不調は、誰にでも起こる自然な変化です。
ただ、その変化にどう向き合うかで、日々の体調も気持ちも大きく変わります。
マシンピラティスは、頑張るのではなく「感じながら整える」ことを教えてくれる運動です。
○体験レッスンで、自分のペースを見つけよう
・体験では、呼吸のチェックから姿勢分析、簡単なマシン操作まで、安心して受けていただけます。
「自律神経を整える」感覚を、まずは一度ご自身の体で感じてみてください。
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□参考文献
1. National Library of Medicine. (2020). Effects of Pilates Exercise on Autonomic Nervous System and Stress in Middle-Aged Women.
2. 日本理学療法学会誌. 「姿勢制御と呼吸パターンの関連性に関する研究」2021.
3. PHI Pilates Education Japan. Comprehensive Pilates for Rehabilitation Manual.
4. 井上雅人ほか(2022)「更年期女性における運動療法の自律神経機能への影響」『理学療法科学』37(5): 601-606.