ジョギング×ピラティスで変わる!フォーム改善と故障予防の新常識
- Yusuke Takayama

- 8月17日
- 読了時間: 4分
□第1章 ランニング障害の科学的背景
○ランナーに多い障害の実態・ランニングは有酸素運動として優れていますが、ランナーの50〜70%が年間で何らかの障害を経験すると報告されています(Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2018)。・代表的な障害はランナー膝(腸脛靭帯炎)、シンスプリント、足底腱膜炎など。いずれも「繰り返し負荷」と「フォームの乱れ」が主因とされます。
○フォームの崩れと運動連鎖・例えば膝痛の背景には「骨盤の安定性の低下」や「股関節外旋筋群の機能低下」が関与することが多く、これが膝のアライメント不良を生みます。・運動学的にいう「キネティックチェーン」の乱れが、下肢全体の負荷分散を阻害するのです。・NLM(National Library of Medicine, 2020)のレビューでは、体幹安定性の不足が下肢障害の主要因であると強調されています。
□第2章 ピラティスの生体力学的効果
○体幹安定性の科学・ピラティスは腹横筋、多裂筋、骨盤底筋、横隔膜といった「インナーユニット」を協調的に働かせます。・このインナーユニットの機能不全は、腰痛やランニング障害と密接に関連することが複数の研究で確認されています。・ピラティスは体幹の「フィードフォワード制御(anticipatory postural adjustment)」を改善し、ランニング中の衝撃を吸収・分散する能力を高めます。
○呼吸と酸素摂取・ピラティスで行う呼吸は肋間筋を効率的に動かし、換気効率を向上させます。・結果として「長時間走行時の酸素供給効率」が高まり、疲労に伴うフォーム崩壊を防ぎます(Medicine & Science in Sports & Exercise, 2016)。
□第3章 推奨されるピラティスエクササイズ
○マシンを用いた科学的アプローチ・キャデラック:シザース 骨盤帯を安定させつつ下肢を可動。EMG解析では股関節外旋筋・大殿筋が効果的に賦活され、膝の内反ストレス軽減に有効。・リフォーマー:フットワーク 足底感覚の強化と下肢アライメントの調整。足底圧分布解析により、着地衝撃吸収の改善が報告されています。・チェアー:レッグパンプススタンディング 片脚支持時の中殿筋活動を強化し、ランニングに必要な骨盤安定性を改善。
○マット+補助ツール・ピラティスリング:アダクションエクササイズ 内転筋群を活性化し、膝関節の安定化を促す。・フォームローラー:ショルダーブリッジ 体幹伸展筋群を促通し、腰椎の過伸展やランニング中の骨盤前傾過多を抑制。
□第4章 専門的サポートの広がりとアールアップの強み
○様々な施設のサポート・横浜市や都内のスポーツクリニック、ランナー専門ジムでもフォーム改善や障害予防に取り組む施設もあります。・理学療法士やトレーナーによる運動療法は、確かなエビデンスに基づいた指導をしてくれます。
○アールアップの弱みと強み・当スタジオでは高重量バーベルを使った筋肥大トレーニングは提供していません。・しかしその分「姿勢制御」「体幹安定」「関節の運動学的改善」に徹底的に集中できる環境があります。・さらに、リハビリの国家資格保持者やPHIピラティスの国際ライセンスを持つインストラクターが在籍し、科学的根拠に基づいた運動指導を提供しています。
□第5章 アールアップでできること
○地域密着と科学的アプローチの両立・「ピラティススタジオアールアップセンター北」は、センター北駅徒歩3分。横浜エリアで科学的エビデンスを重視したピラティスを提供する数少ない施設です。・ランナーの動作分析を行い、関節角度や筋活動の観点からエクササイズを選定します。
○具体的なサポート内容・慢性的な膝痛・腰痛を持つランナーへの個別対応。・レース期に向けたコンディショニング。・リハビリテーションと予防医学の視点を統合したプログラム。
□第6章 まとめ・ランニング障害は偶然ではなく「運動学的な必然」として起こります。・その解決策としてピラティスは「体幹安定性」「呼吸効率」「キネティックチェーンの最適化」を通じ、障害予防とパフォーマンス向上の両方を実現します。・走りを長く続けたいランナーにとって、ピラティスはもはや「補助トレーニング」ではなく「必須の基盤」と言えるでしょう。
□参考文献・National Library of Medicine. Core stability training and running biomechanics. 2020.・Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. Running-related injury risk factors. 2018.・Medicine & Science in Sports & Exercise. Respiratory efficiency in endurance athletes. 2016.・理学療法科学. ピラティスによる体幹安定性の改善効果. 2019.
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