top of page

もう一度、好きなことを楽しむ未来へ―脊柱管狭窄症・ヘルニア経験者のピラティス習慣

  • 執筆者の写真: Yusuke Takayama
    Yusuke Takayama
  • 7 日前
  • 読了時間: 4分

 

 

□第1章 脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアと運動療法のエビデンス

 

○脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの病態

・脊柱管狭窄症は加齢や椎間板変性によって神経が圧迫され、間欠性跛行(歩くと痛みやしびれが出る)が特徴的です。椎間板ヘルニアは椎間板の髄核が突出し神経根を圧迫、急性の腰痛や下肢のしびれを伴います。

 

・近年の研究では、両疾患とも「過度の安静は回復を遅らせる」ことが指摘されています。むしろ適切な運動療法が疼痛軽減と再発予防に有効であると示されています(Kreiner DS et al., Spine, 2013/日本理学療法学会誌, 2019)。

 

○運動療法の位置づけ

・欧米のガイドラインでは、保存療法の第一選択肢として「運動療法」が推奨されています。特に体幹深層筋を鍛えるエクササイズは、脊椎の安定化に効果的とされています(National Library of Medicine, 2020)。

・日本でも理学療法士によるコア安定化トレーニングは、腰部疾患に対して疼痛改善と機能回復を示すエビデンスが増加しています。

 

 

□第2章 ピラティスと腰椎疾患への科学的効果

 

○ピラティスが注目される理由

・ピラティスは、インナーユニット(横隔膜・多裂筋・腹横筋・骨盤底筋群)を中心とした体幹の安定化を目的としたエクササイズ体系です。

・慢性腰痛患者を対象にしたシステマティックレビュー(Wells C et al., Medicine, 2014)では、ピラティスは一般的な運動よりも疼痛スコアと機能改善に有効性を示しました。

 

○神経症状への影響

・脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアは、神経の圧迫が中心的な病態です。ピラティスにより脊柱周囲筋のバランスが改善すると、過剰な椎間関節ストレスが軽減され、神経への圧迫も相対的に減少します(日本腰痛学会誌, 2021)。

・また呼吸を伴う運動は自律神経系の調整を促し、痛みの知覚を和らげるメカニズムも報告されています。

 

 

□第3章 安全性を担保するピラティスの原則

 

○段階的負荷設定

・高負荷や急激な動作は禁忌。まずは自重や軽いスプリング負荷から開始し、段階的に進めることが安全です。

 

○ニュートラルポジションの保持

・腰椎の過伸展や屈曲を避け、ニュートラルアライメントを維持することが神経へのストレスを最小限に抑えます。

 

○疼痛を指標にした調整

・VAS(Visual Analogue Scale)で4以上の痛みが出る場合は中止。疼痛を伴わない範囲で継続することが前提です。

 

 

□第4章 推奨されるピラティスエクササイズ

 

○マシンエクササイズ

・キャデラック:「レッグサークル」―股関節の可動性を保ちながら体幹安定を獲得。腰椎の負担を軽減。

 

・リフォーマー:「ダウンストレッチ」―脊柱を安定させたまま肩関節の運動を行う。肩進展の動きと体幹進展の動きとを分離する。とくに脊柱管狭窄症の方へ最適

 

・チェアー:「レッグパンプス」―立位での体幹の安定性の向上、バランス向上

 

 

□第5章 施設比較とアールアップの立ち位置

 

○アールアップの強み

・「ピラティススタジオアールアップ センター北」ではピラティス国際的流派であるPHIピラティスの有資格者とリハビリの国家資格保持者が在籍し、リハビリ視点を踏まえた安全な指導が可能です。

・少人数・個別性を重視しており、脊柱管狭窄症やヘルニア経験者に適した調整をその場で行えます。

・横浜市都筑区センター北駅徒歩3分という通いやすさも、継続率の高さに寄与しています。

 

 

□第6章 まとめ

 

・脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの経験者にとって、再発予防と機能回復は大きなテーマです。

・ピラティスは科学的エビデンスに基づき、疼痛軽減・姿勢制御・歩行改善に効果を示しており、医療リハビリと並行して活用できる安全な運動手段です。

・「センター北 ピラティス」「横浜 ピラティス」として地域に根ざし、アールアップは医学的根拠に基づいた運動を安心して継続できる環境を提供しています。

 

 

 


参考文献

• Kreiner DS, et al. Evidence-Based Clinical Guidelines for Multidisciplinary Spine Care: Diagnosis and Treatment of Lumbar Disc Herniation. Spine. 2013.

• Wells C, Kolt GS, Bialocerkowski A. Effectiveness of Pilates exercise in treating people with chronic low back pain. Medicine. 2014.

• 日本理学療法学会誌「腰痛に対する運動療法レビュー」2019年.

• 日本腰痛学会誌「腰椎疾患に対する運動療法と神経症状の改善」2021年.

• National Library of Medicine: Pilates and Low Back Pain, 2020.

Kommentare


bottom of page