top of page

めまいと姿勢の関係とは?耳石器×ピラティスで整える平衡感覚

  • 執筆者の写真: Yusuke Takayama
    Yusuke Takayama
  • 8月31日
  • 読了時間: 4分

 

 

□ はじめに

・「立っているだけでふらつく」「なんとなくバランスが取りづらい」そんなお悩み、ありませんか?

・実はその原因、耳の中にある“耳石器”かもしれません。

・この記事では、平衡感覚を司る耳石器の働きと、ピラティスによる身体へのアプローチについて、最新の知見を交えて解説します。

・後半では、センター北の地域に根ざしたピラティススタジオ「アールアップ」で実践しているエクササイズもご紹介します。



□ 耳石器とは?バランス感覚を支える内耳の秘密


○ 耳石器の役割

・耳石器(じせきき)は、内耳にある前庭器官の一部で、重力や直線加速度を感知するセンサーのような存在です。

・「頭の位置の変化」や「体の傾き」を感知し、視覚や筋肉の反応と連動して私たちのバランスを保つ役割を果たしています。


○ なぜふらつきが起きるのか?

・耳石器にある“耳石”が剥がれ落ちて三半規管に入り込むと、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」が引き起こされることがあります。

・加齢、運動不足、姿勢不良などによって内耳の機能が低下すると、耳石器も正しく働かなくなり、ふらつきやバランス感覚の不調を招きます。



□ 姿勢と耳石器はつながっている


○ 身体全体のバランス感覚は「姿勢制御」の結果

・耳石器は“バランス感覚の一翼”を担っており、体幹の安定性や視覚・足裏の感覚と連携しています。

・つまり、正しい姿勢が取れていないと、耳石器の情報も上手く活かせず、結果としてふらつきや転倒リスクが増します。


○ ピラティスができるアプローチ

・ピラティスでは「骨盤・背骨のアライメント」や「体幹の安定性」にフォーカスしたエクササイズを通して、耳石器と全身のバランス制御を統合的に鍛えます。

・これは、リハビリテーションの世界でも注目されているアプローチです【参考文献①】。



□ PHIピラティスによる具体的エクササイズ紹介


○ マシンエクササイズ

・《キャデラック》:「ローリングバックシリーズ」

 → 頭位変換を伴う動きで、視覚・前庭・深部感覚を統合的に活性化。めまいを起こしやすい人にも段階的に対応可能。


・《リフォーマー》:「フットワークシリーズ」

 → 足裏の感覚と体幹の協調性を高め、重心の安定性を改善。


・《チェアー》:「スタンディングレッグパンプス」

 → 不安定な支持面での体幹+下肢コントロール。耳石器と筋骨格系の協調性向上に有効。


○ マットエクササイズ(プロップス活用)

・《ピラティスリング》:「ASブリッジ」

 → 骨盤底と腹横筋を同時に活性化。寝た姿勢でのバランスコントロール練習にもなる。


・《フォームローラー》:「マーメイド」

 → 頚部〜胸椎〜骨盤の連動性を養い、姿勢制御の回路をリセット。



□ アールアップでできること


○ 地域密着・専門性の融合

・当スタジオ「ピラティススタジオアールアップセンター北」は、横浜市都筑区センター北駅から徒歩3分。地域に根ざしたプライベート空間で、国際団体であるPHIピラティス認定のインストラクターが一人ひとりの体調や目的に合わせた個別セッションを提供しています。


○ アールアップの強み

・医療・リハビリテーション領域の国家資格を持つスタッフが在籍しており、耳石器に関わる平衡感覚や、加齢に伴う体幹機能の低下にも科学的にアプローチ。

・キャデラック・リフォーマー・チェアーの3大マシンに加え、リング・フォームローラー等のプロップスも充実し、感覚刺激と筋制御を細やかに設計可能です。


○ アールアップの弱み

・当スタジオは大手チェーンのような「通いやすい価格帯」や「複数クラス」の提供は難しいかもしれません。

・ただし、そのぶん「あなたの身体に本気で向き合う時間と空間」があります。



□ まとめ|耳石器と姿勢、ピラティスで整える“揺るがない軸”


・めまいやふらつきは、単なる「年齢のせい」や「気のせい」ではありません。耳石器をはじめとする平衡感覚の働きと、姿勢や体幹の協調性が深く関係しています。

・ピラティスは、耳石器の働きを支える身体の“土台”を整える有効な手段のひとつ。

・センター北で、ジムやパーソナルトレーニングを探されているあなたのバランス感覚を根本から整えるパーソナルセッションを体験してみませんか?


 

 


□ 参考文献

1. Furman JM, Cass SP. “Vestibular disorders: a case-study approach to diagnosis and treatment.” Oxford University Press, 2003.

2. Herdman SJ. “Vestibular rehabilitation.” F.A. Davis Company, 2020.

3. National Library of Medicine: Vestibular rehabilitation studies database.

4. 石井正則, 眞鍋芳樹. 『めまい診療のすべて』医歯薬出版, 2020年.

5. 日本理学療法士協会. 「前庭リハビリテーションの効果と実践」理学療法ジャーナル, 2022年.


コメント


bottom of page